タバコの害について書きましたが、それでもタバコを止められない人は多いですね。そんな人は低ニコチン、タールのタバコに替えるということをよくしています。
そのほうが健康への影響が少ないと考えてのことでしょう。
タバコのニコチン、タールが10分の1になれば体への害も10分の1になりそうなもんですが、そう単純ではないようです。
タバコの箱に表示されているニコチン、タールの値は、人工喫煙装置を使用して測定しているそうですが、実際に人間がたばこを吸う場合には、その値と同じにはならないそうです。煙の吸い方、肺に留めておく時間などによって変化するそうです。
ニコチン依存者は、常に血中のニコチン濃度を一定に保とうとするので、低ニコチン、タールタバコに切り替えると、一度に吸入されるニコチン量が少ない分、本数が増えたり、煙を深く吸い込んだり、肺に長く留めたりして吸入量を増やそうとしてしまうのだそうです。
煙を深く吸い込むことで煙の粒子が肺の奥にまで沈着してしまって、それが末梢の肺腺ガンの原因の一つなっているということもあるそうです。
また、ニコチン、タールが10分の1に減ってもその他の有害物質が10分の1になっているとは限りません。発ガン性物質なども減っているとは限りません。なにしろ300種類もの毒物が含まれていて、そのうち60種類が発ガン性物質なのですから・・・。
「低ニコチン、タールタバコが体への害が少ない」なんてことはタバコ会社も一言も言っていません。そんなイメージを与えているだけです。
また低タバコに切り替えたことで、本数が増えてしまっては、ただ不経済になるだけで、喜ぶのはタバコ会社だけです。
「そこまでするんだったら止めてしまえばいいのに」って思います。(原)
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