母が経験した大腸ガン治療について、その2です。
岩手に住む母(73歳)は、2005年の春に大腸ガンの手術をしたのですが、ガンを見付けたきっかけは、「なんか疲れやすいと」いったような体調の変化です。疲れが溜まっているくらいに思って、検査へもすぐに行かなかったのですが、ますます疲れやすくなるので、近所の病院で診てもらったところひどい貧血で内臓に異常がある可能性が高いとのことで、大きな病院を紹介され、検査を受けてわかりました。
大腸のⅩ線検査で、S状結陽に5cmの「アップルコア」と呼ばれる病変が見付かったのです。アップルコアとは、大腸に出来た腫瘍の形がを林檎のかじって食べ残った芯の形に似ているのでこの名があるそうで、大腸癌の典型的な所見だそうです。検査の結果はステージ3でしたが、手術をした際に腹膜への2cmの転移が見付かりステージ4、末期の一つ手前と診断されました。
具合が悪いところがあっても我慢するような人ですし、母の親戚にはガンになった人が1人もいなかったので、母も油断していたのだと思います。サプリメントを飲むように送っても、すぐに忘れて飲んでいませんでした。
大腸癌は日本人に増え続けている病気の一つです。その自覚症状は残便感、血便、下痢と便秘の繰り返し、便が細くなってきたなど排便に関する症状が大部分だそうです。症状は、癌の発生部位によって異なるそうです。母の場合も血便があったはずです。
いずれにしても母のように我慢はしないで「おかしいな」と思ったときは、早く検査を受けるべきです。
大腸癌の発生頻度が最も高いのは、直腸で大腸癌全体の50%、次に高いのがS状結腸でおよそ30%、そして上行結腸の8%、横行結腸の5%、盲腸の4%、下行結腸の3%という順だそうです。
母はS字結腸ガンでしたが、直腸ガンの頻度が一番高いので直腸診はあまり受けたくないでしょうが、有意義な検査です。・・・つづく(原)
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