昨日の話題の続きなんですが、クーリングオフの期間を過ぎてしまった商品の、業者との返品の交渉を、以前に私も経験したことがあります。
年金暮らしの一人暮らしのおじいさんが、突然の電話によるセールスで、あまりにも高額な商品をまとめ買いしてしまい、クーリングオフの期間も過ぎてしまったというご相談があって、「もうあきらめる・・・」とおっしゃるので、あんまりお気の毒になり、結果は保証しないという約束で、私が代わりに交渉してみたことにしたことがあるのです。
私の身分は明かさず、知り合いということにして、まず担当の女性の営業の方に、電話しました。
最初はお客さまと思ったのでしょう。とても優しい口調で話していたのですが、返品の話とわかると態度は一変しました。
クーリングオフの期間は過ぎている、営利目的でやっているので返品には応じられない、法的に何も悪いことはしていない、契約書もちゃんとある、どこに出てもらっても構わない・・・などと強い口調で説明をして、全く受け付けてもらえる感じではありませんでした。
普通の人だったら、ここまで言われたらあきらめてしまうことでしょう。でもおじいさんのことを考えるとあきらめる訳にはいきません。ここであきらめたら、私が登場した意味がありません。
そこで、私は「返品が無理なら、賞味期限も十分残っているので買い取って欲しい」とお願いしました。
買い取りは前例がないとかで、「自分では決済できない」と言い通すので、責任者に電話を代わってもらいました。
そこからは「年金暮らしのお年寄りが、もう飲まない健康食品を大量に抱えているというのはあまりにもかわいそうだから、なんとか買い取って欲しい」と、下手に出てお願いしまくりました。
交渉の結果、なんとか半分は、買い取ってもらえることになりました。商品を送ってもらえれば、現金書留で送金するとのこと。後日、無事送られてきたそうです。
「もう、捨ててしまおう・・・」と諦めていたわけですから、「半分でも戻って本当に良かった・・・」と、大変喜んでいただけました。
下手に出て、粘り強く交渉するのも大切だと感じました。(原)
スポンサーサイト