さまざまな生活習慣病の原因となっている恐ろしい活性酸素の攻撃から身を守るため、抗酸化物質を多く含む食品を積極的にとることが不可欠です。
抗酸化物質には、ビタミンEやC、ベータカロチン、ポリフェノール、カロテノイド、リコペン、セレン、COQ10などがありますが、これらを豊富に含んでいるのは野菜や果物、つまり植物です。
植物に抗酸化物質が多く含まれている理由は、植物は自分で移動できないからです。動物は強い太陽光線を避けるため移動することができますが、植物は一度芽を出すと一生その場所で暮らさなくてはなりません。
植物も動物と同じように細胞からできていて、DNAの機能によって細胞が分裂しながら成長します。そして植物細胞が異常をきたす最大の原因は活性酸素です。強い太陽光線は活性酸素を発生させますので、植物は自ら抗酸化物質を作り出し、組織を守っているのです。
例えばトマトは強い太陽光線の元で活性酸素から種子を守るため、果実にリコピンが多く集まり赤くなっているのです。
私たちはそれを食べて抗酸化物質を摂取しているわけですが、このように考えると、赤いトマトがいとおしく思えますね。(K)
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