私どもで開設している「健康110番」に、あるサプリメントの成分量を原材料の表示だけを教えていただき、ビタミンの補給に良いかどうかのご質問をいただきました。
このブログでは、特定の商品についてのコメントというか批判みたいな内容は書かないようにしておりますが、この商品については、私もメーカー名も商品名も知りません。
お問合せいただいたサプリメントは、ビタミン補給には???でした。
成分量は、mg(ミリグラム)とμg(マイクログラム)の両方の単位で表示されておりました。数字が並んでいるので、一目見ただけではたくさのビタミンが配合されているように見えますが、mgはμグラムの1000倍ですので、mg単位に合わせて、ビタミン類の成分を合計してみると、1粒250mg中たったの1.55mgがビタミン類ということになりました。
0.62%しかビタミンは含まれてなく、99.38%はその他のビール酵母や調整剤等の添加物であることがわかりました。
これでは、いくらなんでもビタミンの補給には物足りません。
しかもビタミンは合成原料のビタミンです。
「ビタミンB1」とか「VB1」など、栄養素の名称が直接書いてあるものは原料が合成です。天然由来の原料を使用した場合には、酵母、乳酸菌、大豆、アセロラや○○エキス、○○濃縮物など、食品に近い名称が表示されているはずです。
合成原料とは、分子の主要な構造を変化させて製造された化学合成品のことで、天然原料とは野菜、果物、酵母等から抽出された天然由来の原料のことです。(原)
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