この前の続きですが、人間に必要なものの優先順位は、それが無くなったら、死んでしまうまでの時間が短いものの順ですので、酸素が1番で、2番目が水、3番目が3大栄養素の炭水化物、タンパク質、脂質です。
そしてその次はビタミン、ミネラルといった微量栄養素になります。微量栄養素とは微量ではあるけれど、人間には必ず必要な栄養素のことです。3大栄養素にビタミン、ミネラルの微量栄養素を加えて5大栄養素と言います。
3大栄養素と微量栄養素の違いでは、炭水化物、タンパク質、脂質は、体を維持したり動かしたりするための、エネルギーや筋肉や血液などの体の材料となるものです。ビタミン、ミネラルは直接体のエネルギーや材料にはなりませんが、これらの3大栄養素が使われるのを助ける働きをするものです。(ミネラルであるカルシウムは骨の元にもなっていますので、例外もあります)
現代人の食生活は欧米化、加工食品やファーストフードの普及などの理由により、高カロリー、高脂肪、高タンパクの食べ物が多くなり、3大栄養素の摂りすぎで、ビタミン、ミネラルが不足しています。
このように栄養のバランスが崩れていることが、生活習慣病の大きな原因となっております。
例えば糖質が余ってしまうと肥満や糖尿病の原因となりますし、タンパク質の摂りすぎはアレルギーやガンの原因、脂質の摂りすぎは肥満や血管に脂がたまってしまい心臓病や脳卒中の原因となります。
現代人の食生活は、微量栄養素が欠乏している、「飽食の時代の栄養不足」といわれております。
この食生活を改善させるためには、なんといっても肉や加工品、ファーストフード減らして、野菜や果物を増やすことです。加工食品は、水で流されたり、熱で壊されたりで、加工するほど、ビタミン、ミネラルの量は少なくなってしまっています。
私たちの食生活の見本となるのは、チンパンジーです。チンパンジーは人間と99%同じ遺伝子だそうですが、昔から今までずーっと自然の中の食事で、その9割が果物や葉っぱで、1割が虫などの小動物です。人間も本来はそのくらいの割合が理想的なのです。(原)
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