すいぶん暖かくなって、運動するのも暑さとの戦いの時期になってきましたね。
今までこのブログでも運動についていろいろと書かせていただきましたので、今日は有酸素運動についてまとめてみました。
人間には基本的に3つのエネルギー源があります。
一つは『遊離脂肪酸』。
体の脂肪のほとんどは、この遊離脂肪酸で、体脂肪として蓄積されています。
2つ目は『ブドウ糖』です。
炭水化物や糖質はブドウ糖に変換してからでないとエネルギーとして使う事ができません。
3つ目は『クリアチンリン酸』です。
爆発的なエネルギーを発揮するのですが、普段はほとんど使う事が無く、わずかな量しか体内に蓄積できません。
そのなかで燃焼させたいエネルギーは『体脂肪』です。脂肪というのは、ブドウ糖やクリアチンリン酸に比べて、非常に点火しにくい燃料です。しかし、一旦火がつくと、なかなか消えにくいという特徴もあります。そして、脂肪を点火するためには、酸素とブドウ糖が必要なのです。
運動している時に、息を切らしている人がいたら、その人は十分な酸素を取りこむ事ができないので、
脂肪じゃなくてブドウ糖をエネルギーとして使っていることになります。しかし、ブドウ糖は大量に体に蓄積できないので、すぐに疲れてしまいます。そして、ブドウ糖を切らしてしまうと、脂肪は不完全燃焼し始めて、体の中に毒素を排出し始めたり、免疫系やホルモン、酵素など、体の重要な成分を分解して、ブドウ糖の代わりに使い始めてしまうのです。
ですから、健康のために運動しているつもりでも、息切れするようなハードな運動をしていると、逆に不健康な状態を作り出してしまうことになります。
脂肪を燃焼させるのが「有酸素運動」です。30分程度の有酸素運動を週3回以上、6ヶ月間続けると、体内の毛細血管が30倍~50倍に増えると言われております。そして、脂肪燃焼酵素を作り出す量が増え、脂肪を燃焼しやすい体質になります。
有酸素運動をしているかどうかは、心拍数(心臓が1分間に心臓が鼓動する回数)で決まります。
詳しい説明は省きますが、次の計算をしてみてください。
まず、あなたの最大心拍数を計算してください。
最大心拍数 = 220 - 自分の年齢
そして、次のAとBを計算してください。
A = 最大心拍数 × 0.65
B = 最大心拍数 × 0.85
心拍数がこのAとBの間になるようにすると、有酸素運動ができます。
つまり最大心拍数(220-年齢)の65~85%の間に保つような運動が有酸素運動です。
たとえば、あなたが40歳でしたら。
220 - 40 = 180
A = 180 × 0.65 = 117
B = 180 × 0.85 = 153
心拍数 117 ~ 153 の間の運動が、有酸素運動となります。
有酸素運動を30分以上行うと、脂肪がどんどん燃焼し始めます。
実際にやってみると分かるのですが、このくらいの運動はつらくありません。ウォーキングや軽めのジョギングなどきつ過ぎない運動を、長い時間やるというのがポイントです。
週3回以上の有酸素運動がお勧めです。(原)
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