今回で、サプリメント医療薬学研究会でお話しさせていただいた内容については終わりです。最後はビタミン、ミネラルについての補足説明です。
ビタミン、ミネラルは相互に影響し合ってチームで働くものです。ビタミン、ミネラルは必要な量をバランス良く摂らなければ、体内で十分な働きをしないものなので単体で摂取するよりも併せて取った方が効果的です。
例えば鉄分とビタミンCは相互に影響して鉄分の吸収率を高めてくれますし、ビタミンB群は相互に影響を及ぼしながら作用します。
そしてビタミン、ミネラルなどの微量栄養素の土台がしっかりしていない上に、さまざまな機能性食品を乗せても機能性食品が十分な働きをすることはありません。この分け方が正しいか分かりませんが、ここで言う機能性食品とは、いろいろな特殊な成分を含んだ、特定の機能を上げるためのもので、アガリクスやフコイダンなどの健康食品のことです。
私どもでも扱っていますので、機能性食品を否定するつもりは全くありませんが、せっかく高価な機能性食品を摂っても、5大栄養素のビタミン、ミネラルが不足していると、無駄になってしまうことが多いのです。
5大栄養素は、例外なく全ての人間に必要な栄養素です。この一つでもバランスが崩れると人間は健康には生きられません。バランスの崩れた人が、それだけ食べれば健康になれるというような機能性食品はありません。
逆にバランスよく摂っていれば、機能性食品を摂らなくても、ある程度の生活習慣病の予防はできます。
ビタミン、ミネラルをバランス良く摂っていただき、それでもまだ具合の悪いところがあったら、いろいろな特殊な成分を含んだ機能性食品を加えていただくのがサプリメントの賢い利用法だと思っています。
実際に私どものお客さまで、アレルギーや生活習慣病に対して、いろんな機能性食品を試したけれど、全く体感がなかったという方が、ビタミン、ミネラルで土台をしっかりさせることによって、改善されたという例はいくつもあります。
以上、栄養学に基づいたサプリメントに対する考え方をざっとお話させていただきました。
栄養学と薬学は、それぞれ違う学問ですが、お客さまもしくは患者さんに元気になってもらいたいという気持ちは同じだと思います。
このような機会を通じて、交流を深めることで、お互いに知りえる情報や知識をさらに広げられれば、それは、それぞれの現場で役立てることだと思っています。
これで私のお話は終わりにしました。
薬剤師の先生に対してのお話でしたので、こんな感じで終わりにして、専門的なことはヘルシーパスの社長の講演に引き続きお願いしました。(原)
スポンサーサイト