昨日の続きです。サプリメント医療薬学研究会で、お話させていただいた内容です。
健康食品業界に入ってみると、思っていた以上に変な商品、怪しい業者、悪質な商法が多いことを実感しました。現在もお客さまからの相談を受けているのですが、被害をうけた方がたくさんいらっしゃいます。
例えば・・・
・あまりにも高額な商品、
皮肉にも高いほうが効果があると思われて、よく売れるということがあります。
・神秘的な商品、
「奇跡の」「最新の」「幻の」「期待の」「新素材」などというインパクトだけの広告をよく見かけます。
・どう見ても効果があるようには思えない商品や添加物だらけの商品、
科学的根拠の全くない成分の商品や有効成分はほんの少量で、糖分やぞうねん剤などの添加物の方がずっと多い商品があります。
他には
・万病に効く、必ず治ると言ってみたり、
・体験談ばかりだったり
・偉そうな先生に推薦してもらったり
・必要以上の数量をまとめ買いさせてみたり、
・他の治療を否定してみたり、
・催眠商法の集会を開催してみたり
・へんなネットワークビジネスを展開してみたりと、いろいろです。
ネットワークビジネスを否定するつもりはありませんが、間に入っているメンバーがめちゃくちゃなことをしていることがあります。
ついこの前も最大規模のネットワークビジネスの会社に対し経済産業省が、特定商取引法違反で3カ月間の一部業務停止命令を出したというニュースが流れました。
今までで私が一番許せなかったのは、名前は伏せておきますが、何とか菌とかいって「ヒメガマ、ガマ科の植物」の粉末を売っていた業者です。新興宗教のようなやり方で、2、3年前に糖尿病の女の子を死亡させたという疑いで、ずいぶんマスコミにたたかれていた業者です。
私たちのお客さまでたまたま近所で、親しくなった子宮ガンの方が、知り合う前から、その業者に洗脳されてしまっていて、私が何度も病院に行くように勧めても聞いてもらえませんでした。ガンが進行し、だんだん具合が悪くなることをその業者に相談すると、「もっと量を飲むように」とアドバイスされ、またその商品はお風呂にいれて入浴する利用法もあったので「もっとお風呂に長く入りいなさい」などとアドバイスされたそうです。
私は、その会社が、あまりにもでたらめなことを言っているので、そんなことを言わないようにお願いしに行ったこともありました。そこの幹部の人と話したのですが何も聞き入れてはもらえませんでした。
結局その子宮ガンの方は、倒れてしまい救急車で運ばれ、その時はすでに手おくれだったそうで、入院後一週間ほどで亡くなりました。お医者様にも何で早く病院に来なかったのかと叱られたそうです。
そのあと半年ほどして、その業者はマスコミにたたかれていましたが、私は自分の力不足を痛感しとても悔しい思いをしたことを、昨日のことのように思い出します。
これほどの悪質なものは少ないにせよ、まとめ買いなどをして後悔している方は、とてもたくさんいらっしゃいます。健康相談のお電話をいただいた方の中には、訪問販売や集会商法で100万円以上まとめて買ってしまった・・・なんておっしゃる方たくさんいらっしゃいます。
続きはまた・・・(原)
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