今日は事務所の大掃除をしました。仕上げは神棚のお供えです。事務所の神棚の端っこには仙台四郎の置物が置いてあり、壁には写真が飾ってあります。
仙台四郎って知っていますか?
仙台四郎は明治時代に実在した人物で、この四郎さんが立ち寄る店が繁盛したということから、「福の神」と言われるようになった人です。
仙台には仙台四郎の写真を飾っているお店がたくさんあり、私が仙台四郎のことを知ったのも、仕事で仙台に行った時に入った食堂に写真があるのを見付けて、店の人に尋ねたからです。
仙台四郎は智恵おくれだったため「しろばか(四郎馬鹿)」と呼ばれていたそうで、街を徘徊し、ほうきが立てかけてれば、勝手に店の前を掃いたり、店先にひしゃくを入れたままの水おけがあれば、これまた勝手に水をまくといった行動をとったそうです。
なぜか四郎さんが掃除した店は繁盛するようになり、逆に四郎さんを馬鹿にして追い返すような店は流行らなくなったそうです。 やがてそのようなことが噂されるようになり、「福の神」と呼ばれるようになるわけです。
四郎さんが「福の神」と噂されるようになると、わざと店の前に箒(ほうき)を立てかけたり水おけを置き、四郎さんを招き入れようとする店が増えたそうですが、そのような下心のある店には四郎さんは寄りつかなかったそうです。
年の瀬に掃除をしていて、こんな話を思い出しました。(K)
