またまたこの前の続きですが、前回までに、人間に必要なものの優先順位は、酸素が1番で、2番目が水、3番目が3大栄養素の炭水化物、タンパク質、脂質、4番目がビタミン、ミネラルなどといった微量栄養素で、そして3番目の炭水化物、タンパク質、脂肪の摂りすぎと4番目のビタミン、ミネラルの不足が、生活習慣病の主な原因になっていると説明しました。
酸素と水を摂って、炭水化物、タンパク質、脂質は減らして、ビタミン、ミネラルをたっぷり摂れば、健康でいられる可能性はかなり高くなります。これだけで、ほとんどの人は健康になるはずですが、あえて次にあげるとすれば機能性食品です。
機能性食品とは特定の機能を上げるための食品のことで、プロポリスやアガリクス、ハーブなど本来あまり口にしていなかったものですが、体に良いということでいろいろのものから抽出された有効成分のことです。それぞれ健康食品として販売されているものが多くあります。
下の図のように、重ねて考えてみて下さい。一番下から微量栄養素までが誰にでも必要なものです。その上の機能性食品は、それでもどこか具合の悪い人にとっては必要なものです。
そしてビタミン、ミネラルなどの微量栄養素までの基盤がしっかりしていない上に、さまざまな機能性食品を乗せても機能性食品が十分な働きをすることはありません。せっかく高価な機能性食品を摂っても、無駄になってしまうことが多いのです。逆に微量栄養素をしっかり摂っていれば、機能性食品を摂らなくてもあるていどの生活習慣病の予防はできるはずです。
基盤がしっかり出来ていないのに、機能性食品を買ってみては「効果が無かった」とまた違うものを買ってみるといったように、順番を間違えている人がたくさんいます。
ちょっと変わったものに期待したい気持ちはよく分かりますが、炭水化物、タンパク質、脂肪を減らしてビタミン、ミネラルをしっかり摂っていただき、まだ具合の悪いところがあったら、機能性食品を加えていただくのが正しい順番です。(原)
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